Live-In Maid (2004)
【原題】Señora Beba
【邦題】不明《日本未公開》
【あらすじ】舞台は、アルゼンチン、ブエノスアイレス。ドラは、べバ夫人の元で住み込みメイドとして働いて30年になる。子供ももう大人になり家を出、べバ夫妻は離婚しており、ドラが世話をするのはべバ夫人のみ。しかしアルゼンチンの経済の悪化により、べバ夫人はドラに給料を払えなくなっていく…
これはなかなか興味深い映画でした。
主人公は、二人のまったく立場の違う中年女性。
べバ夫人と家政婦のドラ。
そんな二人の立場がリバースしていく様がとても丁寧に描かれている。
そしてその二人の様子から垣間見れる、アルゼンチンの社会事情も興味深い。
30年も住み込み家政婦として生きてきたドラ。
べバ夫人は結構我儘だし、色々と大変だったんだろうなぁ。
でも今のべバ夫人には、誰もいない孤独な女性。
子供たちはみんな巣立っていったし、夫とも離婚してある。
友達も上っ面ばかりの付き合いだったため頼れるものは誰もいない。
たった一人、それがドラだったというのを、
少しずつべバ夫人が気付いていくところが、なんとも物悲しくて…。
このドラもまたべバ夫人に嫌気が差したりもしていたけど、
でもやっぱり30年も仕えたわけだし、
べバ夫人の家に通わなくなってもやっぱりどこか気になる。
彼女の無愛想に見えるけれども、でもどこか温かい一面が、
きっとべバ夫人をも癒していたんだろうなぁ。
どこか哀しいだけれども、
でもほんわかと温かい気持ちにもなる。
素敵な映画でした。
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