02,
2008
【邦題】ブレッド&ローズ
【あらすじ】メキシコからアメリカへ不法入国を果たしたマヤは、子供の時から出稼ぎに来て、今はL.A.に家庭を持って暮らしている姉ローサの家に何とか辿り着く。ローサは夫と二人の子供との4人暮らし。夫が病気で、ギリギリの生活を送るローサはマヤの突然の訪問に戸惑いを覚える。マヤはローサの紹介で清掃員の仕事に就くが、労働組合を組織するサムと出会い、彼が主催するデモに参加するようになる。同時にマヤの心にサムに対して特別な感情も芽生え始めていた。そんなサムたちの運動にローサは終始距離を置く。しかし、運動の輪は次第に広がり、成功するかに思われたが……。(@allcinema)
人は誰でも 誰かと つながっていたい

ケン・ローチ監督の昔の作品を観たくなって借りてきた作品。
彼が始めて、アメリカで撮影した作品だそうです。
2000年の作品だけど、未だにこの問題はきっとアメリカのあちらこちらで溢れてる。
タイトルとなった「ブレッド&ローズ」だけれども、元は移民労働者が掲げたスローガン。
ブレッド(=パン)は【最低限の生活】、
そしてローズ(=薔薇)は【豊かに生きるための尊厳】を意味しているらしい。
食べていけることはもちろん、
やっぱり人間として豊かに生きていくことも大事だから。
このスローガン、うまいな。本当にそうだと思う。
さて、映画についてだけど、なんかリアルだったなぁ。
舞台はロスだけれども、似たような問題は移民大国にはどこででも溢れてると思う。
日本にだって、アメリカやイギリスほどとはいかなくても、
移民の人はたくさんいるし、そんな人々の労働権利ってのは問題だと思う。
私はどちらかというと、マヤの視点で、というよりサムの視点で見てしまった。
将来できたら移民関連とか労働問題とかそういうNPO, NGOで働きたいと思っている私は、
思いや理想があっても、どれだけその人たちの立場に立てるのか、
その大変さというか、その重みをいうかそういうのを深く感じてしまった。
マヤがサムに言う。「あなたはどんなリスクを背負っているの?」
結局はたくさんのお金をもらって、良い暮らしをしているサムと、
自分たちの暮らしすべてを賭けている移民たちとの間では、
リスクの中にギャップが生まれる。
なんか、観ながらどうも胸の中がもやもやしてしまって。
実際にこういうことが起こっていることがわかっているし、
一筋縄ではいかない問題の現状というか、
そういう感情を上手く引き出してきた映画だと思う。
マヤはすべてをわかったような気でいた。
若さもあったし、だからこそ行動も起こせた。
でも、それとは対照的な姉のローサ。
現実を嫌というほど見てきた彼女にはきっと、
すべてが「おままごと」にしか見えなかったのだろう。
マヤとローサの口論のシーンは、ローサの強さに涙してしまった。
理想だけを掲げてきて、自分が正論だと思っていたマヤに、
はじめてローサの現実が突きつけられる。
その現実はあまりにも過酷で、
だからこそローサの言葉には深みがあったような気がする。
ハァ、色々考えてしまった。
¡Sí, Se Puede!
We can do it!
☆☆☆☆





























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