
【あらすじ】 司法研修所を舞台に、年齢も経歴もバラバラな法律家のビギナーたちが、課題で取り組む事例や実際の事件と向き合う中で法律家として成長していく姿を描いた群像劇。平凡なOLから一念発起して司法試験の難関を突破した楓(ミムラ)は、晴れて司法修習生となった。最初の課題からいきなりつまずいた楓だったが、同様に間違った解答を教官に提出していたおちこぼれ組の縁から、羽佐間(オダギリジョー)、桐原(堤真一)、松永(奥菜恵)、田家(我修院達也)、黒沢(横山めぐみ)、崎田(北村総一朗)、森乃(松雪泰子)の7人の修習生たちと一緒に課題に取り組むようになる。(@Amazon.co.jp)
2003年に放送されていたこのドラマ。
好きだったんだよねぇ。もともと職業系のドラマって好きです。
このドラマは本当にキャストも様々なのに、
そのキャスト陣のやり取りがとても上手く人間味のあるドラマだった。
これがミムラのデビュー作になるんだけど、可愛いなぁ。
一生懸命でちょっと抜けてる役がぴったりでした。
人の痛みをわかってあげながらも、決して感情に流されすぎない。
こういう人が弁護士になるといい弁護士になるよね。
初の課題で間違った解答を出してしまった8人。
そんなひょんなきっかけで「アホヤンズ」と仲間になった彼ら。
年齢も育ってきた環境もすべて違う8人が、
ひとりひとり人間として向き合い、互いを認め成長していく姿がとてもよかった。
毎回取り扱われる問題の説明もとても丁寧で、
イラストや事例の再演なんかを通して8人が事例の理解を深めていく、
という構成や演出も、法律のことが分からない視聴者にも分り易いし。
テンポ良く、本当に笑いあり、涙ありで。
やっぱり一番忘れられないのは
7話「アンパンは誰が食べた?」と8話「泣くな!見習い裁判官」だなぁ。
この事件はなんともやりきれない事件だったよ。
長い間連れ添ってきた夫婦が、色んな不幸な目にあい、
家もお金もなくし、食べるものもほとんどない暮らしをしながら、
最終的に弱りきった奥さんに「殺してくれ」と頼まれ、殺してしまう。
8人はこれが「同意殺人」か「殺人」なのかで意見が分かれる。
事件を詳しく知るために、二人の生きてきた路、
どういう精神状態だったのかなどを検証するんだけれども…。
8話で、最後の被告人の言葉のところにはかなり泣けてしまった。
残ったお金で最後に妻に何か食べさせてあげようとコンビニで
アンパンを買った旦那さん。
でも奥さんにはもうそれを食べる力もなくて…。
アンパンじゃなくて、ジュースを買ってきてあげればよかった、と。
そんな彼の言葉を聞いたあとに、判決を書かなければならなかった楓。
きっと旦那さんの状況が痛いほどにわかったけれども、
裁判官として同情で刑を軽くしたりできないとわかっている彼女が、
自分が書いた実刑の判決を泣きながら読むシーンにまた涙。
本当に優しいだけじゃやっていけないのよね。
自分たちの判決によってその人の人生が決まる。
でも、それを感情の流れだけで決めるわけにはいかない。
難しい職業だなぁ。私にはとてもじゃないけれどできそうにありません。
とにかくこのほかの事件でも、普通にありえそうなこと。
そんな普通の事件でも、裏には人間がいて。
やっぱりそれぞれの生き様がある。
それと真摯に向き合っている8人の姿勢がとても好印象だった。
人間ドラマの中にある恋ネタもうまい具合に組み込まれてたと思う。
決して恋愛ドラマじゃないから、ちょこっとだけ。
楓(ミムラ)と羽佐間(オダギリ・ジョー)の二人は可愛く初々しい感じで。
それとは対照的に桐原(堤真一)と森乃(松雪泰子)の方は大人なカップル。
この桐原さんと森乃さんのやり取りがすごく好きだったんだよね。
もう本当に松雪泰子、綺麗だったなぁ。そして堤さんかっこよすぎ!
ズバズバと物言う奥菜恵も良かったし。
とにかく本当に構成的にも演出的にもよくできたドラマでした。
主演キャスト8人のほかに教官陣も良かったし。
カーペンターズの歌もぴったし。
こういうドラマ、最近ないよなぁ。