美人画報ワンダー/安野モヨコ

美人画報ワンダー 美人画報ワンダー
安野 モヨコ (2003/11)
講談社

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【あらすじ】美のワンダーウーマン・安野モヨコが体あたり!VOCE連載に描き下ろしを加え、大増ページ。なれるならやっぱり、美人になってみたい!すべての女子の願いに向け安野モヨコのペンが冴える!大人気シリーズ第3弾も「美人とは!?」を考えつくすイラストエッセイ満載で、超笑える&キレイになれる!!

Rumiちゃんが紹介してて面白そうだったので買ってみました。
安野モヨコさんの本って面白くて好きで、「監督不行届」も読んだ。
これもまたエッセイなんだけど、今度は美について。
なんか普通のエッセイと違ってまた面白い。
絵もいっぱいあって、愉しいし。

何よりもなんか、「思い込み」ってすごいよなぁ、と。
でも病は気からっていうし、美人になるのも、思い込みからかも(笑)
彼女なりの視点で色々語ってて、読みやすいのもあります。
全然気取った感じもなくとにかく面白い(笑)

これのほかに「美人画報」と「美人画報ハイパー」もあります。








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thema:ブックレビュー - genre:本・雑誌


流学日記/岩本悠

流学日記―20の国を流れたハタチの学生 流学日記―20の国を流れたハタチの学生
岩本 悠 (2006/06)
幻冬舎

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【あらすじ】キリマンジャロのてっぺんで悟った。そのくせピラミッドに盗頂し逮捕される。一〇日間の断食をし、食の業を見つめる一方、ウガンダの山羊を殺して「いただきます」。ただ流されていく平凡な毎日から飛び出した学生が送る、矛盾だらけの自分と世界を旅する痛快な日々とは!?二〇歳の感性とエネルギーが爆発した、若者の新しい旅のバイブル。


本当にこの人の思いそのまんま、という感じの文章でまっすぐ伝わってくる感じでした。
これは同世代の人にはすごく感じるものがあるんじゃないんだろうか。
何か忘れてるもの、普段は目をやらないもの、そんなものたち。

百聞は一見にしかず、って本当だと思う。
彼が直接体験して感じたことがこの本にはたくさん書いてあるけど、
でも本当の意味で、彼が学び取ったことを私たち読者が感じることは難しいだろう。
それを経験したものにしかわからないことって山のようにある。
文章にした途端なんだか安っぽくなるものもある。
それでもこの本はなんだか訴えかけるものがありました。
きっと彼は何かを訴えたくてかいたんじゃないんだろうと思うけど、
ちょっとしたところの洞察力、ものの見方が結構共感できることがありました。

面白ろ可笑しく書いてあって、男の子ならではってのもいっぱいある。
でもその中にある真摯なものとかも、まっさらで、
私はなんだかちょっと読んでいて泣きたくなりました。

きっとね、誰もが彼と似たように感じたことはあるんだと思う。
なんとなく毎日が過ぎてって楽しいけど、なんか足りない。
このままでいいのか…、そう思って立ち上がった彼の行動力はすごい。
そしてなんでもいいからやってみようという冒険心もすごい。
人間は好奇心を失くしたら、人間じゃなくなるような気がする。

うまく言葉にできないけど私にはすごく「いい本」だった。

一度は手にとって読んでみる価値がある。
彼がしたこの体験が彼自身を、そしてこれを読んだ人を変えてるのだろうか?






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thema:今日のイチオシ☆ - genre:本・雑誌


あおぞら/星野夏

あおぞら
あおぞら

星野 夏 (2005/10)
ポプラ社

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【あらすじ】はじまりは、ひとりの女子高生から送られてきたわずか数枚の日記だった。そこには、突然の事故で、命尽きようとしている彼への身を切るような思いが綴られていた。誰かに話さなければ、持ちこたえられないほどの魂の傷痕。やがて彼女は、少しずつ、書くことで絶望の淵から立ち上がる。そして真っ暗な闇を抜け出したとき、同じような苦しみのなかにいる人のことを思いはじめる―。「あたしもそうだったよ。でも生きることはすごいよ」そう伝えたくて、つらい体験を本にしようと決意する。ひとりの女の子の勇気が周囲を動かし、この本が生まれました。裏切り、レイプ事件、恋人の死…。18歳・女の子の感動手記。


またまた弟の本棚にあったので読んでみました。
なんだか本当に日記そのままを綴られたようなとある女子高生の告白記。
その子そのままの言葉で書いてあるので、決して言葉遣いが上手いわけでもないけど、
告白記だからきっとそのつたなさが素直に伝わっていいのかな、と。

正直に言ってしまうと、私は根本的なところで信じてるものが違うので、
なんていうかどうしても共感できなかったんだけれども、
きっとこんな感じの経験をした女の子は悲しいけれど実はたくさんいそうで、
だからそんな子たちには、こういう素直な言葉でかかれたのは
何か勇気づけられるのがあるのかもしれない。




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thema:読んだ本。 - genre:本・雑誌


肌の愛し方育て方/佐伯チズ
佐伯チズメソッド 肌の愛し方育て方 ―今までだれも言わなかったスキンケアの新提案50 佐伯チズメソッド 肌の愛し方育て方 ―今までだれも言わなかったスキンケアの新提案50
佐伯 チズ (2004/09/22)
講談社

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【内容】テレビ、雑誌、書籍で大人気の美肌師が20万人の読者の切実な悩みに応えた特別書き下ろし!
ちょっとしたアイデアであなたの肌は生まれ変わる!
全国で聞いた肌の悩みベスト10
●毛穴が開いて肌のキメが粗い
●洗顔してもニキビができる
●目の下のクマが消えない
●Tゾーンの脂浮きが止まらない
●朝したメイクが昼までもたない
●顔がいつも火照っている
●肌が乾燥してうるおいがない
●シミがどんどん濃くなる
●顔全体がくすんでいる
●顔の産毛が濃い
ダメかも……なんて、あきらめるには早すぎる!確実に改善できる方法がこの本に詰まっています!


あっきさんのところで読んで、気になってた本。
やっぱり肌が綺麗なのって大事よね。
私の肌は全然ダメなんだけど。
読みながら、ふんふんと納得してしまった。
確かにそうだなぁと思うことや、全然しらなかったことも盛りだくさん。

お肌のことを気にかける人にお勧め。
もちろんそうじゃなくても、綺麗になりたいすべての人へ。
わかりやすいし、シンプルだし。
お金をかけなくても、やる気さえあれば綺麗になれる!

私もちょっとずつ実行していきたいなぁって思う。

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DO THEY HEAR YOU WHEN YOU CRY
ファウジーヤの叫び〈上〉 ファウジーヤの叫び〈上〉
ファウジーヤ カシンジャ、レイリ・ミラー バッシャー 他 (1999/03)
ソニーマガジンズ

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【原題】DO THEY HEAR YOU WHEN YOU CRY
【内容】アフリカ西海岸、トーゴ共和国―幸せだった少女ファウジーヤの人生は、愛する父の死により一変した。“カキア”と呼ばれる部族の慣習から逃れ、ドイツに逃亡したファウジーヤは、亡命を望んで、単身アメリカに渡る。しかし、そこで彼女を待ち受けていたのは、悪夢のような監獄での生活だった。女性性器切除(FGM)を拒否して母国を捨てたファウジーヤは、異郷の地で幾多の迫害や苦痛を乗り越えて、自由を勝ち取るために闘っていく。波瀾に満ちたその体験を、自らの言葉で語った渾身のノンフィクション。

Amazonかどこかで見て、気になって大学の図書館にいったらちょうどあったので、借りた。とっても分厚い本で、読むのにどれだけかかるんだろうと思ってたら、2日で一気に読んでしまった。最初の日に興味深くて、どんどん読んじゃって。

本当に波乱万丈の人生。彼女のトーゴでの生活はとても興味深い。彼女はとても裕福な家庭に育ち、女の子でも男の子でも教育は大事だ、大切なことは何かときちんと自分の意見を持っている父親と母親に育てられた彼女と、彼女の兄弟たち。とても話のわかる父親のおかげで、女性器切除の習慣も彼女は受けなくてよかったのだけれども、彼女の父親がなくなってから悲劇がはじまる。

母親と姉の力により、国を逃げ出しドイツへ、そこで素敵な人々に会う。親戚を求めてアメリカに行き着くのだけれども、パスポートが偽者だったため、アメリカに着いてすぐに監獄生活。この監獄生活の描写がまた詳しく書かれていて、本当に人間の権利というものを考えさせられてしまう。

今でもどれだけの不法移民者が、こうして監獄生活をしているのだろうか?

この本を読んでいると人間の善と悪、両方がとてもよく垣間見れる。彼女が出会ったとても心優しい人たち。自分を犠牲にして彼女を救おうとした人々。見ず知らずの彼女を助けた人々。それと同時に、まったく優しさもかけらもない人々にも彼女はたくさん出会う。

これは彼女だけの物語じゃない。彼女に関わるすべてのひとの物語。とても読みやすく、興味深い話なのでお勧めです
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My Forbidden Face: Growing Up Under the Taliban : A Young Woman's Story
ラティファの告白―アフガニスタン少女の手記 ラティファの告白―アフガニスタン少女の手記
ラティファ (2001/12)
角川書店

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【邦題】ラティファの告白―アフガニスタン少女の手記
【内容】混迷するアフガニスタン内政。1996年のタリバンによるカブール制圧以降、市民がどのような生活を送っていたかはあまり報じられていない。本書は、特に強い抑圧を受けた女性の立場からタリバン政権下のアフガニスタン内情をリポートした手記だ。亡命に近い形で渡仏した女性ラティファ(偽名)が、一切の自由を奪われた女性たちの苦悩と闘いを綴っている。79年の旧ソ連軍による侵攻以来、ゲリラ戦は国土を荒廃させ男たちを傷つけていった。89年、旧ソ連軍は撤退するが、国は治まらず、代わって民族闘争が激化する。それでもアフガニスタンの女性たちは希望を失わず、生活を支え仕事に励んでいたという。しかし、台頭したタリバンは、女性に全身を覆うチャドリの着用を義務づけ、仕事をする権利、1人で外出する自由、髪を整え化粧する自由、さらに接触を禁ずるという理由で医師の診断を受ける自由までも奪っていく。それはまるで「女性の存在を消滅させようとする行為だ」と著者は語る。それでも著者は、非合法の寺子屋を自宅で開校したり、手作りの新聞を配布するなど小さな闘いを始める。「男たちは政治について語れるけど虐げられた女性たちの声は黙殺されている」。アフガニスタンのもう1つの姿である。
【目次】
プロローグ 二〇〇一年十二月
第1章 モスクにたなびく白い旗
第2章 カゴの中のカナリア
第3章 奪われた未来
第4章 虐殺と奇跡のあいだに
第5章 檻の中のささやかな反抗
第6章 空から凧が消えた日
第7章 誰がアフガニスタンのことを口にするの?


なんだか最近似たような傾向の本ばかり読んでいるね、と恋人にいわれた。確かに、最近の私はMiddle Eastの女性について書いてある本ばかり読んでいるような気がする。でも、そういう本を読めば読むたびに、もっと知っておかなければならない。世界には私が知らないことがたくさんあって、知ってほしいと、何が起こってるかわかってほしいと、叫んでる女性が、声を出せなくても心で叫んでる女性がたくさんいるんだろうな、と感じる。

この本はアフガニスタンについて。よくよく考えると私、いままでよくアフガニスタンについて知らなかったのよね。もちろんニュースなので、タリバンだのアフガニスタンだの聞くけれど、実際何が起きてるかなんてイマイチよく知らなかった。これは女性の視点で書かれたものだけれども、タリバンに侵略された国の様子を掴むのには良い。

始めの章は、まだアフガニスタンが自由だった頃が描かれてる。女性もキャリアをもてて、自由に歩き回れ、当たり前の自由があった。主人公は、大学でジャーナリズムを勉強することを夢見て、第一回のテストに受かって、2次に向けて勉強していた。でも、ある日、彼らの世界は逆転する。タリバンのもと、人々の自由は奪われた。特に女性の自由。

女性はチャドリというものの着用を義務づけられる。これはすごく重たくて、全身を覆って、特に顔を覆うから、暑くてまともに息ができないし。これをつけてる間は、なかなか周りのようすがよく見えないらしい。マニキュアや口紅、お化粧をすることを禁じられて、女性はカラフルな色の服を着ることを禁じられる。白もタリバンの旗の色なので、女性は着ることを禁じられる。つまり、ほとんど黒ばかりということ。街では、ネイルをしていた女性が、腕を切り取られたり、一人で歩き回っていたからという理由で(女性は、父親か、兄弟、従兄弟などの男に同伴されない限り、外出は禁止)鞭で打たれたり。たくさんの女性が暴行され、レイプされ、もちろん働くことは許されないから、旦那や、父親を持たない女性は、働くことができないため、物乞いになるほかない。

読んでいて本当に悲しくなるし、怒りも覚える。今でもきっと、色んなところで女性は男性の抑圧のしたで声をあげることもなく悲しみのしたにいる。この本の中で、主人公や主人公の家族や友達、こんな抑圧のなかでも、秘密で家の中で学校を開いたり、無料で女性を看病したりと、彼女たちなりの反発が見える。本当は誰も「自由」を取り上げることなんてできないはずなのに。

でも、こうして声をあげて本をだして、世界に知られていない事実を伝えていることは、私たち、真実をしらないものたちにとってはとても貴重なものだと思うし、私たちは学ぶことができるし、知って学ぶことが大事なのだと思う。

読んでほしい一冊です。

英語版はこちら
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Desert Flower
砂漠の女ディリー 砂漠の女ディリー
ワリス ディリー (1999/10)
草思社

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【邦題】砂漠の女、ディリー
【内容】ソマリアの砂漠に遊牧民として生まれた少女ディリーは、13歳になったある日、ラクダ5頭と引き替えに老人との結婚が決まったと父に告げられる。無情で苛酷な部族を逃れ、砂漠のただ中に走り出した彼女を、数奇な運命が導いてゆく。メイドとして働いていたロンドンで写真家と出会い、「彼女の瞳には永遠が見える」と惚れこまれてモデルに。逆境の乗り越え、スーパーモデルとして成功をおさめた彼女だが、少女の時にしきたりによって受けた傷が、いまも重くのしかかる…。華麗な転身を遂げた後も、故郷への想いはやみがたく、現在は国連特別大使としても活躍する著者が、ここに真実の半生を語る。


Amazonで色々見ていて気になったので、図書館から借りてきた。内容に惹かれたのもそうなのだけれども、写真がとても綺麗で、なんだか気になったのよね。読み始めたら、なかなか止めるのが難しくて。とても興味深い話。

ソマリアでの彼女の生活の様子はもちろんのこと、一番心に残ったのが、女子割礼の儀式の話。いくら文化の一部としても、これもやはり「生きながら火に焼かれて」のHonor Crime(名誉殺人)のように、男社会に縛られ、苦しむのは女性なのよね。女子割礼の儀式の描写がとても露骨で、ちょっと読んでいて苦しくなった。想像しても、私にはとてもじゃないけど想像しきれない。幸い、彼女は手術を受けたからよかったものの、この儀式のせいで死ぬ女性も多いし、感染したまま苦しむ女性も多い。本当に悲しいわ。

彼女の人生は本当に波乱万丈。父親に、老人と結婚することを決められて、逃げ出すのだけれども、その逃げ出した先で、ライオンに出会ったり、トラックドライバーに襲われたり。メイドのようにして、親戚の家々で働いたり。でも、最終的にはトップモデルまでなってしまって。読んでいて思ったのが、とても意志が強い人なんだなぁということ。どんなに辛いことがあっても、何かに、自分の中の何かを信じてる。とても強く、逞しい、綺麗な女の人。こういう人はとても、好きで憧れる。

女性として、もちろん、男性にも読んでほしい本。

私は英語版で読んだのだけれども、英語も読みやすい。英語版はこちら

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Burned Alive : A Victim of the Law of Men
【邦題】生きながら火に焼かれて
【著者】Souad/ソアド
【翻訳】松本 百合子
【単行本】315 p ; サイズ(cm): 19 x 13
【出版社】ソニーマガジンズ ; ISBN: 4789722619 ; (2004/04) 【内容】奇跡の生存者による魂の証言。衝撃のノンフィクション! 中東シスヨルダンの小さな村。学校にも通わず、鞭で打たれながら奴隷のように働く17歳の少女スアド。恋愛は死に値する行為と知りながら、恋する気持ちは止められなかった……遠い過去の話でも、フィクションでもない。もう目をそらすことはできない。婚姻前の性交渉……そのために少女は火刑にされた。今なお虐待と死の危険にさらされている女性たちの、衝撃の記録! (出版社/著者からの内容紹介)

この本の存在を知ったのは、JewelのRumiちゃんのおかげ。きっと彼女の記事を読んでなかったら知らなかったと思うので、こんな素敵な本に出会えたことに感謝。日本語版は手に入るのに時間がかかるので、英語版でないかと探してみたら、そのままBurned Aliveというタイトルで学校の図書館で見つかった。

名誉殺人(Honor Crime)の話は、Anthのクラスで習ったので知っていたのだけれども、詳しいことを知ってたわけじゃないので、この本を読んでとても衝撃を受けた。私もきっとANTHのクラスで習っていなかったらきっとまったく知らなかっただろうと思う。世界でどれだけの人がこのcrimeについて知っているのか…。だからこそ、この本はとても貴重なものだと思う。

彼女が育った村では、女であることはだ。女はまったく役に立たない牛や、羊や、犬なんかよりも価値が低いものだと思われている。女の人はいつも男の言う事を聞かなければならず、朝から晩まで働き漬け。父親か、兄弟、男の家族がいつも女の行動を監視していて、少しでも男が気に入らないことをすれば(たとえ彼女がしたことが間違っていなくても)たたかれたり、蹴られたり、身体を縛り付けられたりと虐待の数々。これは、この村では当たり前のことなのだ。それがこの村の、だから。みんな従わずにはいられない。

女性には権利がない。なにもない。彼女自身のものなんてなにひとつない。服を選ぶのも男。食べるものを決めるのも男。時間をどういう風に使うか決めるのも男。すべてを男性に支配された世界。これが、彼女が住んでいた村。そして、今もなおたくさんの女性がこの掟の下に暮らしている。

結婚した女性は男の子を産むことを義務づけられている。そのため女の子がたくさん生まれると、生まれたその瞬間に殺されることも当たり前だ。この作者の母親も、14人ほど子供を生んで、女の子ばかりだったので、男の子が生まれるまで何人も小さな子供を殺した。人々に知れる前に自分の手で自分の身体から生まれてきた子供を殺す。それが当たり前なので、この母親ももう何も感じないのだ。感じているのかもしれない。でも、感覚が麻痺している。

なんだか書きたいことがいっぱいあったのだけれども、まとまらないわ。それはきっと、私が想像もできないから。本を読んで、彼女の生活の一部を覗いて、名誉殺人についてもっと知って。でも、本気で想像できない。あまりにも私が住んでいる世界と違って、すべてが狂って見えるわ。でも、目を逸らしちゃいけない。これは事実。だから、感謝したい。今の自分の立場に。

彼女が焼かれて、ある団体の手によって助けられ、スイスに逃げて、大丈夫なように思うけれど、やはり彼女の体の傷はもちろん、心の傷を治すのにとても時間がかかっただろうと思う。きっと今でも苦しんでいるのだろう。心の傷は一生消えることはないのかもしれない。結婚してからも、幸せなようで旦那さんに置いていかれるかもしれないと心配になったり、やけどのあとのせいで、真夏でも長袖を着なきゃならず、プールにも行けない。みんなが当たり前にしてることができない寂しさと、今までの観念に囚われて苦しむ作者。

色んな葛藤が見えて、読んでいるとなんだか悲しくなってくる。それと同時にとても強くたくましく生きている彼女の姿に感動する。ここまでくるのにきっととても大変な道を歩んできたのだろう。

とても素敵な本です。是非読んでほしい。

Sony Magazines『生きながら火に焼かれて』

Posted by あすか。
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