【作者】Jerry Stanley
【内容】1936〜1940にアメリカのオクラホマ、ニューメキシコ、コロラド、カンザスの4つのエリアで起こった乾いた風、雨不足による農民の飢えが生じたDust Bowl時代の話。
この本は子供用に書かれた本なんだけれども、
教育学のクラスの宿題で出された本。
こんなのがあったなんて知らなかったんだけれども、
とても勉強になって興味深い話だった。
本当にDust Bowlの時代は、4,5年続けて雨がまったく降らず、
乾いた風が砂嵐を起こして家の中は砂だらけ。
もちろん農家も砂だらけて、まったく食物が育たない状況。
悪循環が続き、農民たちは次々と農園をなくしていく。
仕事がないので食べ物もなく、飢えに苦しむばかり。
そんな中で、カリフォルニアには山のように仕事がある、
という噂が流れて、たくさんの人々が、
生まれた土地を捨て、農家を売って、車でカリフォルニアへ。
持っていたすべてのものを売っておんぼろの車を買った。
もちろんおんぼろなので途中で壊れることもあった。
食べ物だってろくにないので、本当にその日暮らしの生活。
それでもカリフォルニアでのまともな生活を夢見て、
人々は車を走らせた。
カリフォルニアに着くと、すぐに彼らは宣伝したいたほど、
仕事なんてないことを知らされる。
どこにいったって、"No Job here"という看板が張られていた。
あまりにもたくさんの人々がカリフォルニアに訪れたので、
雇い主は誰もかれも雇えず、そして、あまりにもたくさんいたせいで、
賃金は安くなるばかり。たとえ安くても家族のため働かずおれず、
すべては悪循環。
カリフォルニアの住民たちは、彼らをOkiesと呼び嫌った。
彼らがカリフォルニアにきたおかげで、カリフォルニアの住民たちが
払う税金が一気にあがってしまったからだ。
カリフォルニアの人々は、Okiesを自分たちよりも劣った汚いものと見た。
Okiesの子供たちは着るものもまともになく、食べ物もない。
学校へいったとしても、本もなければ、文房具もない。
他の子供たちからいじめられ、からかわれ、教師からも無視された。
そんな中、Leo Hartという人物が立ち上がった。
彼はWeedpatch Camp
(政府が仕事も住むところもないOkiesに与えた住居地帯)
に通って、Okiesの子供たちと話をした。
彼は、子供たちが学校でどんなひどい扱いを受けているかを知り、
憤慨に思い、助けたいと思い、それを実行に移した。
PTAや学校自体が、Okiesを公立学校にほしくないのならば、
自分たちでOkiesだけの学校を作ってしまおうと決めたのだ。
Leo Hartは、数人の人物を教師として雇い、学校を建て始めた。
学校は、Camp内の人々、子供たち、
Leo自身、そして教師たちによって、
何もないまっさらなところからつくりはじめられた。
Okiensの子供たちは、この学校で、
普通の学校で習う数学や、化学、英語などといった
基本的なことから、自分たちの生活に役立てることができる、
エンジニア、農業、裁縫なども習った。
今まで「ごみ」のようにして扱われてきた子供たちが、
この学校のおかげで、自分たちのプライドを取り戻した。
たくさんのことを学んで、彼らはたくさんのことを経験した。
普通の公立学校よりももっと充実したプログラム。
学食はすべて、子供たちが授業の一環として育てた野菜や、
育てた家畜たちから作られた。
すべてが、学校、子供たち、教師たちの手で作られた。
後に彼らはこの学校での経験をいかして、
それぞれの職で成功していった。
この本は写真もたくさん載っているんだけど、
とても興味深くて、ちょっと心動かされた。
たくさんの苦労を乗り越えてきたOkies。
Okiesであること自体、彼ら自身でいること自体を、
否定されることはとても辛い経験だっただろう。
それでも、彼らは戦った。
もちろんたくさんの人々が飢えや病気でなくなった。
貧しかったので何もできなかったのだ。
生き抜いた人々は、どれだけの苦労を経てきたのか、
私にははっきりいって想像もつかない。
けれども、「学校」というものの本来の姿が、
この本の中にはあったと思う。
学校というのは学ぶ場所でなくてはならないのよね。
テストのため。テストの成績のため。
いい学校へいくための、学校、ではなくて。
少しずつでもいいから「学ぶ」ことが大事なのよね。
それを最近の私たちは忘れているような気がする。
⇒ ○あすか○ (08/20)
⇒ ○あすか○ (08/20)
⇒ ○あすか○ (08/20)
⇒ ○あすか○ (08/20)
⇒ margot2005 (08/20)
⇒ margot2005 (08/19)
⇒ mig (08/19)