【原題】Im toten Winkel - Hitlers Sekretärin
【邦題】不明《日本未公開》
【あらすじ】ヒトラーの秘書として長いこと彼に仕えてきたユンゲの体験を綴ったドキュメンタリー。

黙々と自分の記憶を辿るように綴られるユンゲの言葉。
世界の歴史の中で【モンスター】として記憶を残すあのヒトラーの元、
秘書として長い間仕えてきた彼女の証言は、
ヒトラーという人物、当時の状況、彼の周りの状況を浮かび上がらせる。
本当にただ永延とユンゲが自分の体験を語るだけのドキュメンタリー。
それが余計に、彼女の抱えてきた後悔、重みのようなものを
浮き彫りにしているような気がした。
1942年。第2次世界大戦の真っ只中、22歳のユンゲは秘書として雇われた。
当時のことを彼女はこう振り返る。
自分は若く、初めてヒトラーに会った時、テレビなどで見る彼との違いに驚いた、と。
テレビなどでは威嚇するようなスピーチをする彼が、
実際に会ってみれば穏やかで、普通に笑みもするし、
自分はどこかヒトラーを父親的存在としてみていたのだ、と。
彼女が本当にヒトラーが、ナチが、何をしているのか知ったのはすべてが終わってから。
自分が仕えていた人間があれだけの大虐殺を起こしていたと知ったあと、
彼女はどれだけの色んな重荷を抱えていきていきたのだろうか?
「年をとれば取るほど、長く生きれば生きるほど、罪の意識はおおきくなった」
そう彼女は言う。
最初は若さのせいにしていたと彼女は言う。
自分は若くて世間のことに疎かった。
でも、後に彼女は当時の自分と同じ年でありながら
"打倒ヒトラー"をスローガンにレジスタンス活動を行い、
のちに処刑されたゾフィー・ショルの存在を知る。
(映画:Sophie Scholl: The Final Days 白バラの祈り-ゾフィー・ショル、最期の日々-)
自分と同じ年に自分とはまったく正反対の道を進んでいた彼女のことを知り、
ユンゲはショックを受ける。
そこで気付くのだ。「若さ」のせいになどできないのだ、と。
何かを押し殺すかのように話す彼女の言葉はとても重く、
その皺のひとつひとつまでが何かを物語っているようだった。
公式サイト
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