Away From Her (2006)/アウェイ・フロム・ハー 君を想う

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【邦題】アウェイ・フロム・ハー 君を想う
【あらすじ】グラント(ゴードン・ピンセント)とフィオナ(ジュリー・クリスティ)は幸せな結婚生活を営んできた老夫婦。しかし、フィオナがアルツハイマーだと診断され、彼女は自ら養護施設で暮らす決意をする。44年共に暮らしてきて初めて、別々に生活することになった2人。そして1ヶ月後、面会に訪れたグラントは、フィオナが夫のことを忘れて、同じ施設で暮らす、車椅子に乗った男性オーブリー(マイケル・マーフィー)に好意を寄せていることを知ってしまう…。(@Cinemacafe)



君を幸せにできるなら、
この孤独を受け入れよう。



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サラ・ポーリーの初監督映画。
アルツハイマーになってしまった妻とその夫の絆の話。
題材としてアルツハイマーを扱った映画といえば、「きみに読む物語」が印象的。
邦画では「博士の愛した数式」もお気に入り。

なんともせつないのです。
刻々と流れていくように自然体なのに、それなのになんだか重みがある。
ボロボロと泣くような雰囲気は決してないのに、なぜかぐっと心を掴まれてしまう。

44年という月日を共にしてきた二人。
ゆったりとした時間が流れて、このまま二人でずっと一緒にいれるのだ…、
そんな風に始まるのだけれども妻のアルツハイマーの発覚。
そこから彼女を病院に入れるまでの決意。
妻の決意の固さに対して、いつまで経ってもそれを受け入れきれない夫。

病院に入ったときに、妻がいう。
「一度だけ抱いて」
そうして身体を重ねる二人だけど、そこでも妻は潔く言う。
「もう、行って。いま行かないとつらいから」と。
こうして1ヶ月会えない日が続くのだけれども、
この1ヶ月も会えないというポリシーは一体どうなの。
本当に病院側の都合としか思えない。

次に会いにいったときにはもう妻は彼のことを覚えていない。
ここからがもうなんともせつなくて。哀しい。
自分の妻が少しずつ別の男性に心を寄せていくところを目の辺りにして、
それでも毎日のように通い続けるグラント。

これはあくまでグラントの視点から描かれた映画。
映画の中でナースの一人がいった言葉がなんとも印象的。
夫のほうがどれだけ妻の人生はよかったといっても、
実際のところ、彼女がどう思っていたかなんてわからない、と。

グラントは、妻がほかの男性と仲良くなっていく姿を思う。
もしかしたら妻はずっと昔に自分がしたことへの仕返しをしているんじゃないのか、と。
本心は正直言って最後までどうなのかわからない。
でも、罪の意識と、孤独感と、焦燥に駆られるグラントの後姿がなんとも哀しくて…。

主演の二人、熱演でしたね。
妻を演じるクリスティーはアカデミーにもノミネートされてたし。
本当に美しい。儚げな感じとか、うっとりしてしまう。
そして夫を演じたゴードン・ピンセントも素晴らしかった。


ゆっくりと静かに進む時間が余計に心にずっしりと響いてしまう。
本当に人の幸せを心から願うとはどういうことなのだろう。
人を心から愛するというのはどういうことなんだろうか。
実際に私が彼の立場に経った時、どうするだろう?
観終わったあとも、静かに自分に問いただしたくなる、そんな作品でした。



☆☆☆☆





公式サイト
http://www.kimiomo.com/

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thema:公開予定前の映画 - genre:映画


Saint Ralph (2004)/リトル・ランナー

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【邦題】リトル・ランナー
【あらすじ】1953年、カナダ・ハミルトンのカトリック学校。ここに通う14歳の少年ラルフは、タバコや性に対する興味が人一倍で、校則破りの常習犯。ある日、そんなラルフの母親が入院中に昏睡状態に陥ってしまう。看護婦の“奇跡でも起きない限りお母さんは目覚めない”との言葉にショックを受けるラルフ。ところが無理やり入部させられたクロスカントリー部で、コーチのヒバート神父が“君たちがボストンマラソンで優勝したら奇跡だ”と語るのを聞いたラルフは、自分が “奇跡”を起こして母を助けると誓い、猛練習を開始する。(@allcinema)



奇跡なんて、
起こしてみせる!

優勝すればママは目覚める――
ボストンマラソンに出場した最年少ランナーが贈る奇跡の物語


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こういう観終わったあとに爽快な気分になる映画もたまにはいいね。
そんなわけで彼選択の映画です。

母親を救いたいと願う少年の思いをマラソンを通してうまく描いてるし、
ただそれだけじゃなくていろんなところに面白い要素が絡まっててそれもプラス。
何よりこの【ラルフ】という少年像がすごくよかったと思う。
このラルフを演じた少年に拍手!

思春期で性欲満載って感じで困った男の子だけど(笑)、
変なところで純粋でまっすぐ。
誰に何を言われてもかまわないんだ、という姿勢で進むラルフ。
そんな彼に動かされていく周りの人々。
話が進むにつれてどんどんラルフを応援したくなっちゃう。

そんなわけで、青春ものです。
神様がサンタの格好してるってもうけるけど…(笑)

☆☆☆


公式サイト
http://c.gyao.jp/movie/little-runner/


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thema:DVD - genre:映画


Snow Cake (2006)

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【邦題】未定《日本未公開》
【あらすじ】アレックスは過去の罪悪感を背負っていきるイギリス人。"友達"に会いにカナダへと来た彼だが、ひょんなことからヒッチハイクをしているヴィヴィアンという少女に出会い、途中まで送っていくことになる。しかし、トラックが車に突っ込んできて、突っ込まれた側に座っていたヴィヴィアンだけが死んでしまう。罪の意識からどうしようもなくなったアレックスは、ヴィヴィアンの母親に謝りにいくことにする。いざ、彼女の母親、リンダに会ってみると、自閉症で、そんな"普通"とは違う彼女の対応に戸惑うアレックス。しかし、リンダや、近所のマギーなど、人々と触れ合ううちに、次第にアレックスは心を開き、人生に希望を見出していく…。



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Cinemathequeのakkyちゃんから「あすかちゃんは絶対好きだよ」と勧められてたので、観てみました。
やっぱり好きだった。(ありがと、akkyちゃん。笑)

ハリーポッターシリーズで顔なじみのアラン・リックマンに、
エイリアンのシガニー・ウィバー、そしてマトリックスのキャリー・アン・モス。
結構豪華なキャストだけれども、それらの代表作(?)の役柄をすっぱりと捨てて、
この映画ではみんな静かにしっとりと、でも内部の暖かさが伝わるいい演技してます。

過去の罪を背負ってできることなら人とかかわりたくないアレックス。
そんな彼が一人の少女に出会い、その少女の事故死から、
彼女の母親、彼女が住む町の人々に出会い、
少しずつだけれども人生というものに希望を取り戻していく姿がとても丁寧に描かれてる。

ドラマチックな展開は特にない。
淡々と進んでいくストーリーだからこそじんわりと胸に残る。

自閉症の彼女が彼女なりに娘の不在を感じて、悲しんでいる。
最後の方で、お葬式が終わったあと、一人踊る姿がなんとも楽しそうで、
だからこそヴィヴィアンの姿がふっとなくなったあとの、
リンダの一瞬見せた寂しそうな表情が悲しくなった。

リンダとアレックスの不思議な友情の形。
マギーとアレックスの身体の関係はあったものの、
アレックスを母親に包み込むマギーの関係も良かった。

やっぱり人を傷つけるのは人だけれども、
その傷を癒せるのも人でしかないのよね。







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thema:日本未公開作品 - genre:映画


Bollywood/Hollywood (2002)

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【邦題】不明《日本未公開》
【あらすじ】ラフールはトロントに住むリッチなインド人青年。父親は亡くなり、家には母親、おばあちゃん、姉、そして弟と暮らしている。姉のトゥインキーはもうすぐ結婚するというのに、母親は突然、ラフールがちゃんとしたインド人のお嫁さんを見つけてくるまで、トゥインキーの結婚は延期させると言い出す。ポップシンガーだった恋人を事故で亡くしたばかりのラフールはとても他の女など見る気はしなかった。そんな時、バーでミステリアスな女性に出会う。見た目はインド人っぽいのに、インド人女性みたいに振舞わない彼女にこの際だというように、自分の婚約者の振りをしてくれと頼み込む。嘘からはじまった関係が次第に…。



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またまたディーパ・メータ監督作品です。
でも、今まで観てきた3部作とは違って今度はボリウッドなのでコメディ。
(ボリウッドとは?って人はこちら……ボリウッド@Wikipedia)
今までの3部作は社会的問題を題材にしているけど、
この映画は典型的なインドの家族を題材にしている。
ある意味皮肉ってるような節もあるけど、楽しんで観れたよ。
笑えるし、ボリウッド風の歌とダンスが織り込んであるのも基本好きだし。
主演のリサ・レイ(Lisa Ray)も好きだし。

こういうインド映画を観ると、ついつい自分のホストを思い出してしまう(笑)
高校時代1年間留学してた時のホストがインド人だったんだよね。
だからこういう仕来りとか、習慣とかもなんか懐かしいし。

メロドラマチックなお母さんや、厳しいけどハキハキしたおばあちゃんも面白いし、
とにかく結構色々要素が詰ってて楽しいラブコメです。







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thema:★おすすめ映画★ - genre:映画


Fire (1996)

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【邦題】不明《日本未公開》
【あらすじ】シータは、両親に言われるままお見合い結婚をしたものの、旦那は自分には興味を示すことがなく、堂々と長年付き合っている中国人女性のところに入り浸り。家には、その旦那の兄夫婦、姑、お手伝いの男性が住んでいる。兄嫁の方は、子供に恵まれず、「子供を産むことが女の役目」だと思っている旦那の言うまま、性的接触を一切しないというカルト宗教に入っている。妻であること、女であることを無視された二人の女たちは、最初は慰めのつもりだったが、それが後に愛へと発展して…。



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ディーパ・メータ監督の3部作の最初。
私は後ろから見ていってたので、原点に戻ったという感じ。
なんともすごく問題定義作品だわ。
インドで公開当時ものすごい問題になったみたいで、
映画館は荒らされ、ポスターは破られ…と。
確かにインドの文化そのものを否定するような内容、
といってもある意味過言はないのかもしれない。

新婚さんなのに、自分のことなんか相手にしてもらえず、
堂々と愛人の家に通いつめ、
義務みたいにセックスをするシータの旦那。

子供を生むことだけが女の役目だと思ってるその兄。
この家の男たちがあまりにも駄目駄目すぎて…(汗)
でも、これって決して特別なことでもないのよね。

そんな男たちの下で生きている二人の女性が、
最初は姉妹のように仲良くなるんだけれども、
後にお互いに惚れて愛し合っていく…。
レズビアン映画とされているけど、この映画の焦点はそこではないような気がする。
インド社会の女の人の立場とか、お見合い結婚への疑問とか、
女の立場、妻の立場、とかそういうものへの疑問。
本当に女性の目から作られた映画だと思う。

二人の関係が見つかってからのラーダの台詞がとても印象的だった。


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thema:映画感想 - genre:映画


Earth (1998)

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【邦題】不明《日本未公開》
【あらすじ】舞台は1947年のLahore(ラホール)。ラホールは、宗教・人種のことなる人々が多く住む街だった。映画は8歳のパルシー(拝火)教徒の少女、レニー(Lenny)を中心に進む。彼女の子守役であるヒンズー教徒のShanta(シャンタ)の周りには色んな人々が集まる、ヒンズー教、イスラム教にシーク教。宗教は違えども、みんな仲良くやっていた。しかしイギリス殖民時代が終わろうとし、インドとパキスタンがそれぞれ独立に向かいだすと、町中はパニックの中残酷な争いへと発展し…。レニーの周りも次々と変化していく…。



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ディーパ・メータ(Deepa Mehta)監督の「Water」をこの前見て、
気に入ったので彼女のほかの作品も…と思ってみたところ、
Waterは3部作になっていて、ほかに「Fire」と「Earth」がある。
順番は逆になってしまうけど、二部目を見ました。

Waterは静かにパワフルな感じだったけれど、
今回の「Earth」はなんともインパクトが強くてとても残酷だ。
実際のインドの分離独立時代を元にしたものなのだけれども、
今回もまた悲しい物語になっていました。

大きなお屋敷でなんの問題もなく(…足は義足だけど)暮らしているレニー。
彼女は自分の子守役のシャンタのことが大好き。
いつもシャンタのいくところには自分のついていくレニー。
美しいシャンタの周りには色んな男たちが集まる。
宗教は違っても、仲間だ。
そう誓ったはずの彼らなのだけれども、分離独立が始ると同時に関係は悪化していく。

この映画では結構残酷なシーンが多くてついつい目を逸らしちゃいました。
今まで仲良くしてきた違う宗教の人々が、
この分離独立の不安や怒りから互いを殺し始める。
ヒンズー教とシーク教がイスラム教を攻め、
イスラム教がヒンズー教とシーク教を攻める。
そのそれぞれの殺し方がなんとも無残で。
どんどん荒れていく町の風景がなんとも悲しく……。

興味深いのがレニーの家族がパルシー(拝火)教であるということ。
パルシー教は中立の立場にあって、争いからは外されている。
平和であるように思えたレニーの家だったけれども、
働いているものたちの宗教はバラバラ。
その中でシャンタはヒンズー教だった。
最後の最後にイスラム教のものたちが彼女を捕まえにきた時、
そこに昔の仲間の姿があったのがなんとも悲しかった。

昨日まで普通に友達だったものたちが、
国の分裂により、裏を返したように変っていく。

「独立」というと聞こえはいいかもしれない。
長年支配された英国が出ていって、「自由」になるのだ。
しかしその代償は大きかった。
「独立」という名の「分離」。



こういった悲しい時代背景の中の人々の視線が、
とてもうまく描かれていたと思う。

☆☆☆☆☆










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3 Needles (2005)/ルーシー・リューの「3本の針」

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【邦題】ルーシー・リューの「3本の針」
【あらすじ】中国の貧しい村で、人々の生活を助けようと売血業を営む女性。身体の不調を抱えながらも、カナダでポルノ俳優を続ける男性。アフリカでの古くからの風習、人々の思いとは裏腹にHIVは静かに蔓延していく…。(@第16回東京レズビアン&ゲイ映画祭)



エイズをテーマにしたオムニバス風の映画。
アフリカ、中国、そしてカナダと言葉も風習も宗教も異なる3つの国で、
エイズという共通の病気がどのように取り扱われているか。


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まずは、中国。
ルーシー・リュー演じる妊婦は、田舎の方の街を廻って、
血液を採取する仕事をしている。
村の健康そうな人々の血液を5ドルで採取してまわって、
それを別のルートへと売るのだ。
もちろん勝手に血液を売ることは法律的に禁止されている。

彼女は借金を返すためにやっているんだけど、
今までもそれがエイズを広めることになってしまった。
焦点は一人の男に当てられる。
お金をもらうために血液をあげにいくんだけれども、
堰をしていて病気だから駄目だといわれる、
そこで自分の娘から血液を採取してくれ、と頼む。
これが…娘をエイズに感染させることになる、なんて思いもせずに…。

この映画では中国でもかなり田舎の方で、
民族衣装なんてきてるから、きっと中国のインディアンなのかも。
そんな彼らの間では「HIV」という言葉さえ広まっていない。
早死にする不明の病気として広まっていく。
町全体が感染してしまった時にはもう遅く……。
なんとも悲しい。


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舞台はカナダへと移る。
ポルノスターの男性。
血液検査の時は、毎回病気の父親からこっそり血液を採取して、
それを使っていた。
でもある日、その結果が「死亡」と出る。
彼が血液を採取しているとき、父親はもう死んでいたのだ。
なんて皮肉。

そのあとの彼の母親の行動が私にははっきりいって理解できない。
自らエイズを得ようと、エイズを持つ男とセックスしてみたり、
それではエイズにならずに自分の息子の血を使って、感染してみる。
保険でいきなり大金持ちになった彼らは仕事もせずに、
家も買い替え、新しい車も買う。
しかし、自体は何も変らない。
男がエイズだということを隠したまま、セックスした女優たちは、
みんなエイズに感染してしまった。
エゴにより広まる感染……。


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最後はアフリカへと戻る。
3人の修道女たちがやってきたところから物語がはじまる。
サンドラ・オーが出てた!!彼女、好きなんです。
ここでもまた宗教が絡んでくる。


テーマ的にはちょっとインパクトが弱い気がする。
でも、この監督が的を絞ったのはそこじゃないのかもしれない。
文化によって宗教やしきたりが違うように、
HIVという病原体の受け止め方も全く異なる、ということ。
興味深いけど、見ていて気分の良い映画ではない。




公式サイト
http://www.3-needles.com/




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C.R.A.Z.Y (2005)



【邦題】不明
【あらすじ】舞台は1960〜1970年代のケベック。5人男兄弟の4番目として生まれたザックは、12月25日に生まれ、他とは違う力があるといわれる。父親のお気に入りのザックだったが、大人になっていくうちに自分の中に生まれるホモセクシャルと他と同じように"普通"でありたいという思いとの間に悩まされる。



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終わりに近づくにつれ、なんだか胸が熱くなってきます。
2時間ちょっとと長い映画ではあるんだけれども、
5人の子供たちが小さい時から描かれてて、
その彼らが成長していく姿が丁寧に描かれているからこそ、
すべてが繋がった時にとても感動する。
前半が長く感じることもあるかもしれないけれども、
すべてを見てこそ、あとで感じるものがあっていいとおもう。

時代もあったんだろうけれども、典型的な"男らしい"父親のもとで育ったザック。
地球上には男と女しかいなく、中間などありえないと思ってる父親。
そんな父親をみてきてわかっているせいか、
自分の性壁に気付いた時に、「普通」になりたいと願うザック。
ちゃんと育ててきたはずなのにと悩む父親。
時代の流れとともにいろんなことがあって、
ぶつかっては、悩み、再び再生してわかりあう。
家族ってこんなものだよなぁ、と思わせてくれる映画です。

家族の絆、父と息子の絆、宗教、音楽。
すべてに無駄がなく、最後の方でタイトルの意味が分かった時、
(それまで全然気付かなかった、私…汗)
なんだか父親の愛を、なぜあの曲だったのかがわかって、
本当に胸が熱くなりました。

クレイジーなタイトルで、前置きが長いけど、
でも見る価値は大有り!!!
日本公開はされるのかな?是非してほしいです。



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Water (2006)/とらわれの水

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【邦題】とらわれの水
【あらすじ】舞台はガンジーが台頭をはじめた30年代のインド。9歳の少女チューヤは、親が決めた婚約者が死んでしまったため、未亡人となった。二千年前のマヌ法典の、生涯ずっと未亡人として生きていかなければならない、という掟のもと、チューヤは未亡人が集まる家に入れられてしまう…。



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先日のアカデミー賞で外国語賞にノミネートされていた本作品。
おしくも賞は逃したけれど、監督は結婚してカナダに渡ったインド人のディーパ・メーター。
この映画が3作目らしいけれど、これを観て他の作品も観たくなった。

舞台はインド。
インド人のホストがいたことがあったので、インド映画はよく観てたけど、
この映画は、普通のインド映画のように歌や踊りがあるわけじゃない。
もっと淡々とでもとても丁寧に人々の生き様そして時代風景が描かれている。

舞台は30年代のインドで、焦点を当てているのが未亡人。
インドでは未亡人は厄介者扱いで、Ashram(アシュラム)という施設の中に入れられる。
髪の毛を剃られて(収容所みたい!)、色のついた服を着てはいけないので全身真っ白。

まだ9歳で子供の主人公チューヤは、何もわからずままに結婚しており、
何もわからぬままその旦那を失い未亡人になってしまう。
まだ結婚ということも、未亡人ということもわからぬ彼女。
何故に自分がこのような施設に入れられるのかもわからぬまま生活を始める。
意地悪なばーさんばっかりの中で、彼女が友達になったのは、
施設の中でも離れに住むKalyani。
上の写真に写ってる彼女は未亡人でありながらも髪が長い。
それは収入のないこの施設のために、金持ちに身体を売っているから。
彼女がいることでなんとか食べていけているものの、
他の未亡人の彼女に対する風当たりは冷たい。

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そんな彼女に恋をしたのが、カースト制度の中でも位の高いNarayan(ジョン・アブラハム)。
この俳優整った顔立ちでとってもかっこいい。
教養のある彼は、彼女に詩を教えたり、色んなことを教える。
結婚を申し込んで幸せになれると思ったのち……。

この後からの悲劇はなんとも胸が痛くなる。


とにかくとても良い映画でした。
こういうヒューマンドラマ的なインド映画は、
内容が悲しいだけに、余計美しく写ってしまうものです。
日本公開されるといいな。絶対お勧め。
この監督の前作2本も見てみたい。


この映画の作成にあたっても色々問題があった模様。
今でもこの話題はタブーなため、インドでは撮影現場が荒らされ、
結局はスリランカですべての撮影が行われたらしい。



公式サイト
http://water.mahiram.com/
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Tsotsi (2006)/ツォツィ

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【邦題】ツォツィ
【あらすじ】南アフリカ一の国際都市ヨハネスブルグ。世界最悪の犯罪都市とも云われるこの街に生きる19歳のツォツィは、この街のギャングのリーダー的存在。ある日、彼は仲間との諍いの後、近郊の高級住宅街に迷い込み、車を奪おうと試みるが、運転していた女性を誤って撃ってしまい、そのまま車を奪って逃走する。しかし、その後部座席には生後間もない赤ん坊が乗っていた。ツォツィは、しかたなく、車を捨て、赤ん坊を抱えスラム街へと戻っていくが、赤ん坊の扱い方もしらない彼は途方にくれる。女性宅に押し入り、ミルクをあげることを強制し、なんとか赤ん坊と共に暮らしていくうちに、今まで人の命など何とも思わなかったツォツィの心に変化が生まれていく。



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去年のアカデミー賞で外国語賞を受賞してて見たいなと思ってたの。
ようやく観ることができたこの映画。
最初は主人公の何を考えてるかわからない冷たい瞳、
人の命なんてなんとも思ってない行動になんとも不快感を感じた。
ちょっとリッチな感じのオジサンを電車の中で平気で殺しちゃうし、
仲間を半殺し状態にしちゃうし、
車を盗むために、それに乗ってた女の人を平気で銃で撃っちゃう。

その盗んだ車の中に実は赤ちゃんが乗ってて…。
ツォツィはその赤ちゃんを何故かどうしても見捨てることができずに、
一緒に連れて帰ってしまうんだけれども、
今まですごく冷たい人間が、赤ちゃんを構うというのは少し変な感じがした。
連れて帰ってもご飯はないし、おしめだって何もない。
あたふたする彼が選んだ道は近所に住むシングルマザーに銃をつきつけ、
連れてきた赤ちゃんにミルクをやれと命令する。
脅すことでしか人にものを楽しめないツォツィ。
そんな彼でも、赤ちゃんを見つめる瞳はどこか優しい。

赤ちゃんと一緒にいることによって、
少しずつ「人間らしさ」を取り戻していくツォツィ。
とてもよく彼の変化の具合+現状を描いてる映画だと思った。



公式サイト
http://tsotsi-movie.com/
Posted by あすか。
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