THE CATS OF MIRIKITANI (2006)/ミリキタニの猫

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【邦題】ミリキタニの猫
【あらすじ】ニューヨークの路上で絵を描き続ける80歳の日系人画家、ジミー・ミリキタニの誇り高き反骨の人生を見つめた感動ドキュメンタリー。カリフォルニアに生まれたジミーは、その後母の故郷広島で育つが、強まる軍国主義を逃れて18歳でアメリカに帰国する。しかし第二次大戦中に日系人強制収容所に送られた彼は、アメリカ国家に抵抗して自ら市民権を放棄する。以来、様々な社会保障も受けられず、やがては不運も重なりニューヨークで路上生活を送ることになる彼だったが、自由と不屈の精神を失うことはなかった…。本作は、彼の絵を買ったのが縁で、ときおり彼を撮影していたリンダ・ハッテンドーフ監督が、911テロの直後、彼を自宅のアパートに招き入れ、2人が奇妙な共同生活を送る中で、彼の数奇な人生が次第に明らかとなっていくさまがカメラに収められていく。(@allcinema)



Make Art Not War!

ニューヨークのストリート・アーティスト ジミー・ミリキタニ 
80年の数奇な反骨人生──



Jimmy Tsutomu Mirikitani_86



観終わったあとにすごく心温かくなる、監督の優しさが滲み出た作品でした。
ホームレスでありながら、人からの同情は一切買わず、
自己の確立と誇りをしっかり持ったアーティストのMr.ミリキタニ。
偶然彼から絵を買ったことがきっかけで、彼を撮影してたリンダが、
ひょんなことから彼を家へと招きいれて共同生活が始まるのだけれども、
そこから見えてくるMr.ミリキタニの人生、彼とリンダの絆、
戦争の虚しさをうったいかけながらも、人との関わり合いの重要さを教えてくれる。
とにかく、なんでかわかんないけど私は始終涙が止まらずに…。

カリフォルニアで生まれたけれど、広島で育ったMr.ミリキタニ。
でも日本では軍制の力が強まって自分はアーティストで、軍人ではない、
と強い思いを持っていた彼はアーティストになるためにアメリカに戻る。
でも皮肉なことに、日本とアメリカの関係が悪くなるにつれて、
彼は日系人強制収容所に入れられてしまう。
持っていたものすべて、市民権さえも取られてしまって……。
それから彼はずっと反アメリカ政府で、政府からは何の支援も受けずに生きてきたわけだけど…。

この撮影途中に、偶然とは思えぬくだりで9.11が起こる。
それがきっかけでリンダとの同居生活が始まるわけだけれども、
TVをつければ、テロリズムだの、戦争だの。
この頃ちょうど(…今でもだけど)中東出身の移民への風あたりはひどくて、
その様子がTVで流れてて、それを観てたMr.ミリキタニは、
もしかしたら自分が収容所に入れられていたときのことを思い出したのかもしれない。

いつの時代でも同じだ。
戦争は、相手への"恐怖心"、"先入観"から始まる。
たとえ何の関係もなくても"先入観"によって差別されてしまう。
それを身にもって体験したからこそ、Mr.ミリキタニの反戦への想いは強いのだろう。

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リンダとの共同生活の様子は、どこかちょっとおもしろおかしくながらも、
胸が温まるシーンがたくさんあった。
リンダが外出して、帰りが遅かった時に本気で心配してたMr.ミリキタニ。
最初は心を閉ざしていたMr.ミリキタニが少しずつリンダと打ち解けたのは、
やっぱりこのリンダという人の人柄にあったんだろうなぁ。

ソーシャルセキュリティーなんか気にしなくていいと頑固にいう彼を片目に、
リンダは熱心に説得して、援助を受けられるようにサポートし、
もう長いことあっていなかった家族との再会も果たせるようになって…。

Mr.ミリキタニが新しい自分の家が見つかり、リンダの家を出て行くときに呟いた、
「リンダ、リンダ、リンダ」というそのたった三言。
その響きとその表情には、リンダへの感謝とか、
出て行くことへの寂しさとかいろんなものがあったのかもしれないけど、
ぎゅっと胸が熱くなってしまいました。


とにかくとても心温まる映画で、
Mr.ミリキタニという人の人生を通して、
テーマ的にもメッセージ性はしっかりしていてぐっと胸にきます。

そして、Mr.ミリキタニの描く絵がまたぐっとくるのです。

ぜひぜひお勧め。


☆☆☆☆☆


公式サイト
http://www.uplink.co.jp/thecatsofmirikitani/

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Black Gold (2006)/おいしいコーヒーの真実

blackgold1.jpg【邦題】おいしいコーヒーの真実(2008年5月31日公開予定)
【あらすじ】コーヒーは世界で最も日常的な飲み物であり、全世界で1日あたり約20億杯も消費されている。それは、石油に次ぐ巨大な国際的貿易商品に値するが、コーヒー農家の人々は困窮し、破産せざるを得なくなっているという…。そして、コーヒー産業の実態を暴きながら、公正な取引を求めて世界中を飛び回る一人の男がいた。これは、1杯のコーヒーを通して、コーヒーの生産者や企業、そして消費者へとコーヒーが飲まれるまでの道のりを追った物語である――。(@Cinemacafe)




毎日の1杯から知る、地球の裏側


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"Our hope is one day the consumer will understand what they are drinking. Consumers can bring a change if awareness is given to consumers. It is not only on  coffee, all products are getting a very low price - and the producers are highly affected."
(私たちの願いは、いつか消費者が自分たちが何を飲んでいるのかを理解してくれることです。消費者の意識は変化をもたらすことができる。それは珈琲だけに限らず、他の商品にもいえます。ほとんどの商品は安く売られていて、それにより影響を受けているのが生産者たちなのです)





[BLACK GOLD]というドキュメンタリー映画を観てきた。
一日だけのイベントで、チャリティーイベント。
鑑賞費はタダ。
でも寄付できる人はして寄付金はエチオピアに学校を建てる資金になる。
珈琲についてのドキュメンタリーということで、
実際にエチオピアで取れた珈琲も売っていて、
その売り上げ金も、学校の資金になる。


映画の内容は、珈琲市場の現実。
焦点は珈琲の誕生地でもあるエチオピア。
珈琲の売り上げは世界中で$80億。
それなのに、実際に珈琲を育てているものたちの手に入るお金はわずか。
珈琲を育てるのには時間も体力も必要。
それなのに豆の値段が低いために、生活は貧困そのもの。
町の人々の暮らしのほとんどは珈琲栽培に頼られている。
だからこそ、正当な値段で珈琲豆は買われるべきなのだ。


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珈琲の値段が定められるのはNYとLONDON。
値段は栽培者たちの状況など関係なしに変化する。
"先進国"で儲けのためだけに定まったその値段で、
どれだけの人々の生活が変るかなどまるでお構いなしに。

そして珈琲豆を安く仕入れ、大量栽培しているのが大企業。
それらの中にネスレやスターバックスなども入っている。
(だから、私は滅多なことではスタバは行きません。
大企業よりローカルサポートで)




たった一杯の珈琲。
でもその一杯ができるまでの道のりは長い。
私たちは"出来上がったもの"を見慣れすぎている。
その商品がどうして、どこから、そして誰によって作られているのか。
それらをわからずして口にしてることが多いと思う。
そして自分の何気ない行動によって、
どこかで誰かが苦労して傷ついていることにもまた無神経だ。


知らないことは恥ではないけど、
知らないことは罪だと思う。

知ってしまったら、考えたら頭が痛いから、みんな耳を塞ぐ。
でも、それでは何一つ変らない。



これは珈琲だけの問題ではない。
今の世の中色んなものに当てはまると思う。
企業がすべてを支配する中で、口に入れる前に考えてほしい。

それはどこから来た?



公式サイト
http://www.blackgoldmovie.com/ (英語)
http://www.uplink.co.jp/oishiicoffee/(日本語)





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The Business of Being Born (2008)

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【邦題】不明《日本未公開》
【あらすじ】アメリカの出産事情を追ったドキュメンタリー。なぜ、アメリカは生まれたばかりの赤ん坊の死亡率が高いのか?病院で出産を迎えるのと自宅で出産を迎えるのはどちらがいいのか?そういった疑問をアメリカの出産トレンドの歴史や実際の体験談を交えながら検証していく。



Birth: it's a miracle. A rite of passage. A natural part of life.
But more than anything, birth is a business...



アメリカで暮らしている女性や夫婦の方は絶対観たほうが良い。
子供を産もうという人も、まだそんな気がない人も観る価値はあると思います。
見終わってその現状にまた唖然。
本当に大事なことってのは一般の人には伝わっていないんだなぁ…と。
だからこそこういうドキュメンタリーはありがたく思う。


ヨーロッパや日本などの"発展国"と呼ばれる国では、
出産の時に、医者の他に助産婦がつくのが普通であるが、アメリカはそうでない。
普通にお医者さんだけ。しかも外科医と呼ばれる人たち。
外科医は手術をするものであって、本来産婦人科医とは違う。

ほとんどの医者が、本物の赤ちゃんの誕生というのを見たことがない、
という事実にまずはびっくり。
赤ちゃんが生まれてくるのを見たことがないってどういうこと?
と思ってたら、アメリカでは3人に一人の女性が帝王切開で赤ちゃんを産んでるんだって。

私の中での意識では、帝王切開は母体が危ない時とかのみにするものだと思ってた。
でも実際はそうじゃなくて、たとえ帝王切開の必要性がなくても、
医者は患者に帝王切開を勧めるんだって。

じゃあ、それはなぜか?
帝王切開はドクターフレンドリーだから。
つまり医者にとって帝王切開の方が普通の出産に立ち会うより楽だからである。
普通の出産だとどれくらい時間がかかるかわからない。
でも帝王切開だとたったの20分で終わってしまう。

その事実に唖然。
私はまだ子供もいないし妊娠の経験もないからわからないけど、
子供を産むというその過程がアメリカでは失われてきているのだ。
自然に産むんではなくて、どこか"作られた"方法で産む。

"発展国"の中でアメリカだけがなぜ生まれたばかりの赤ちゃんの死亡率が高いのか。
その死亡率は、世界で2位だ。
病院で産むのは"安全"で"清潔"なはずなのに、なぜか。
この事実からも明らかに今のアメリカの出産事情が良くないのは目に見えてる。

1900年代、95%が自宅で出産していた。
それが1938年には半分に減って、1955年にはたったの1%に。
その倍率は今も変っていない。

昔は助産婦さんがいて、自宅で生むのが普通だった。
でも、助産婦に対する差別意識が始まったのは早期1900年代。
ポスターやなんかで、貧しい助産婦の写真なんかが貼られ、
「こんな人に出産を手伝ってもらいたいですか?」と、
助産婦に対する間違ったイメージを送り始めた。
病院は綺麗で、発展的で、設備も整ってるという観念が備え付けられ始める。

革命につれて病院は増えてきたし、医者の数も増えてきた。
医療界のビジネスのために助産婦の存在は邪魔だったのだ。
その歴史的事実にもまた唖然。
ここでもまたすべてはお金へと繋がっている。
出産はビジネス。


とにかくなんともショックで。
でも、そんな中でも今は助産婦さんもいるのです。
単に一般の人が、自宅で産むという選択肢もちゃんとあるのだということを知らないということ。
助産婦さんと一緒に自宅で出産することを選んだカップルたちの映像があるんだけれども、
病院のどこか事務的なものとは違って、もっとコミュニケーションが取れてた。

家族みんなが参加できて、"新しい命が生まれる"という瞬間を共有できるのだ。
たとえ痛くても時間がかかっても、やっぱり子供を産むということは、
女性にとっては大切な、どこか儀式的な意味合いがあると思う。

"Giving the power back to the woman"

実際に出産を経験した女性たちが、
産むという行為にはパワーがあると女性たちが言った。
出産後には、どんなことでもできそうな気がした、と。

現在は日本未公開だけれども、そのうち日本でも公開されたらいいな。


☆☆☆☆☆






::予告編::






公式サイト
http://www.thebusinessofbeingborn.com/



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No End in Sight (2007)

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【邦題】不明《日本未公開》
【あらすじ】2003年のアメリカによるイラク侵攻から現在に至るまでのブッシュ政権のイラク政策を追ったドキュメンタリー。2007年度サンダンス映画祭審査員特別賞受賞。アーミテージ元米国務副長官やイラクのイストラバディ国連代理大使へのインタビューなどを交え、今日のイラク情勢の混乱を引き起こす原因となったアメリカの政策が犯した主な過ちについて考察していく。(@Junglecity.com)



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映画のほとんどがインタビューでできています。
その中にちょこちょこと映像が入る。
でも、歴史から、とても細かく、イラク政策を追ってあって、
どうやったらここまで間違いだらけになるのか、というほど……。

とにかくこのイラク政策のすべてにおいて、
計画なんてものなんてなかったんじゃないかというくらい、
からまわりもいいところ。
実際にこうして色んな人のインタビューを聞き、数字を見せ付けられると、
本当になんといっていいのかさえもわからなくなってしまう。

今でも現状は変わっていないのだろう。
本当にタイトルの通り、NO END IN SIGHTだ。




公式サイト
www.noendinsightmovie.com



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God Grew Tired of Us (2007)

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【邦題】未定《日本未公開》
【あらすじ】内戦を逃れてアメリカに渡った3人のスーダン人少年が新しい生活に順応しようと努力する姿を追跡するドキュメンタリー。俳優のブラッド・ピット(Brad Pitt)はエグゼクティブ・プロデューサーを務め、女優のニコール・キッドマン(Nicole Kidman)はナレーターとして声の出演を果たしている。(@AFPPB NEWS)




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観終わったあとに自分の小ささを思い知らされるとともに、
「本当に変りたい」と思えば、その意志と行動力と情熱さえあれば、
人間は何かをすることが、変える事ができるのだと切と思った。

この映画は、Lost Boysと呼ばれるスーダンの難民少年たちを追ったドキュメンタリーだ。
スーダンでの内戦がはじまり、行き場がなくなった少年たちは、安全な生活を求めて歩き出した。
ほとんどは小さな少年で、赤ちゃんからほんの小さな少年たち。
面倒を見てくれる親もいずに、頼れるのはお互いのみ。
何千といた少年たちだけど、国境についた頃には半分。
その難民キャンプに住む少年たちの中の3人の青年に焦点を当ててこの映画は進む。

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ジョン、パンサー、ダニエル(with 監督)。

後に3人はアメリカの政府に保護されて、
アメリカに行くことになるんだけれどもそこからがまた興味深い。
電気も何もないようなところから来た少年たちが、
アメリカにきて、それぞれの生活をはじめる。
今までグループで生きてきた彼らが、「個人主義」大国で生きていかなければならない。
私にはそれが一番大きなことのように思えた。

この3人の前向きな姿勢に関心させられるばかりだった。
大変なこと、寂しいことだってたくさんあるんだろう。
慣れない国、慣れない文化。
でも、それでも自分の国のため、自分たちの仲間のため、
そして自分自身の夢のために彼らは前に進む。

ひたむきなまでの彼らの前向きさと、
家族そして仲間、そして自分の国への思いやりに、
観ていてなんだかちょっと胸が熱くなった。
なんだか少しだけ泣きたくなった。

恥じることないように生きていたい。
他の人の痛みがわかるような人間でいたい。
いつだってアンテナ張って、いきていたい。

改めてそう思わせてくれる映画でした。








::予告編::




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My Country, My Country (2006)

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【邦題】不明《日本未公開》
【あらすじ】舞台はイラクがアメリカから占領されて数年後。バグダッド市民から観た現状。焦点は、医者でもあり、コミュニティーのために色んなことをしているDr.Riyadhにあてられている。現状に疑問を感じた彼は2005年のイラク選挙に立候補することにするが…。



アカデミー賞のドキュメンタリー部門にノミネートされていたもの。
焦点はアメリカ占領後のバグダッド。
イラクの人々の目から見たこのイラク戦争。

アメリカに住んでいて、ニュースで流れるのは、
どれだけのアメリカ人がイラクで死んだかばかり。
しかし、実際そこに住んでいるイラクの人々についての情報は皆無。

意味もなく爆弾を落とされ、
そこらへんを歩いてるだけで意味もなく逮捕され、
刑務所に入れられれば、どれだけそこに入れられるかもわからず、
その入れられた理由さえもわからず…。
普通に暮らすにもいつどこで何が落ちてくるかわからない。
今でもそんな状況のイラクで、
住んでいる人たちのことを思うとなんともいえない気持ちになる。

そんな中で焦点が当てられたのが一人のお医者さん。
町の人々にただで治療をしてあげ、
積極的に色んな活動をしている。
自分の目で刑務所の状況を見に行ったり、
困った人になんの見返りもなくお金を貸したり。
そんな彼を通しながら、イラク選挙の状態を見つめる。

彼の言った言葉がなんともいえず、そして悲しいことに本当だ。
"Our country is occupied coutry with puppet government."



これからのイラクの未来は…。
未だに終わらないこのナンセンスな戦争。




公式サイト
http://www.mycountrymycountry.com/

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The U.S. vs. John Lennon (2006)/PEACE BED ジョン・レノンは誰に殺される?

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【邦題】PEACE BED ジョン・レノンは誰に殺される?
【あらすじ】ミュージシャンとしてのジョンだけではなく、平和主義者、反戦主義者としてジョンの活動などを中心としたドキュメンタリー。



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前にyanksさんのところでレビューを読んで観たいと思っていたのです。
ようやく観たわけだけど、なんだか色々と考えることがありました。

怖いのが、この時代(60年代)の状況がどれだけ今の世の中を思い起こさせるか、ということ。
ミュージシャンだったジョンが、反戦活動に加わり、
FBIやホワイトハウスが嫌っていた人物(アビー・ホフマンやブラック・パンサーなど)と
仲が良くなるにつれて、彼自身も"要注意人物"になってしまう。
電話が盗聴されたり、後をつけられたり、彼の活動は全部監視されていた。
不正行為で、アメリカでの滞在ができなくなったものの、
戦い続けてようやく10年後にグリーンカードを得るまで…。
彼の人生そのもの、彼の生き方、考え方など、
そしてヨーコの存在などとても丁寧に描かれててついつい見はまっちゃった。

ジョンの「キリストより有名だ」発言は問題を起こして、
彼のレコードが焼かれたりとか色々あったけど、
これはついつい先日みた「Shut up & Sing」を思い出させた。

どれだけの人が彼らをCRAZYだと言っただろう。
理想主義者で、ナイーブ過ぎる、といった。
でも、果たしてそうなのだろうか?
革命家と言われるものたちの陰にはいつも国家の陰謀が圧し掛かる。
それでも貫く彼らの姿勢が眩しくて、
わかっていても彼の命の終点はあまりにも悲しすぎる。

60年代のベトナム戦争。
ニクソンの再選。ニクソンの言い訳。
国家ぐるみの言い訳、隠しゴト。
すべてが今のブッシュ政権と繋がってしまう。
同じことの繰り返し。
なんだか見ていてちょっと落ち込んでしまった。


未公開映像や、音楽なども盛りだくさん。
インタービューされてた人の中にタリク・アリ(Tariq Ali)が
いたのだけれど、ちょうど彼の本(Pirates of the Caribbean Axis of Hope)を
読んだばっかりだったのでなんだかちょっと嬉しかった。

ジョンが友達になるActivist, アビー・ホフマンについては、
映画「Steal This Movie」で。



公式サイト
http://www.theusversusjohnlennon.com/site/

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Shut Up & Sing (2006)

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【邦題】不明(日本未公開)
【あらすじ】人気カントリーシンガーバンドとして有名だったDixie Chicks(ディクシー・チックス)は、2003年の世界ツアー中、ロンドンでMCの中で「ブッシュ大統領と同じテキサス出身で恥ずかしい」とコメント。その一言が、彼女たちの周りを変える大問題に…。裏切り者などと保守的派から非難され、ラジオ局から曲を流すことを禁止され、しまいには脅迫状や殺人予告まで送られる羽目に…。問題の発言から新アルバム発売までの3年間を描いたドキュメンタリー。



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色んな要素が織り込まれていて良く出来たドキュメンタリーだと思う。
色んな見方ができると思うけれど、
今の時代のメディアの影響の大きさを感じずにはいられない。
何気なく発した一言が気がつけば、晒し者にされ、見せしめにされる。
そしてそのニュースを鵜呑みにする人々の無知さ。
情報がありあまる世の中にいて、「なぜ?」と疑問視することが少なくなる。

問題になったブッシュ批判発言。
ある意味これはタイミングが悪かったよね。
ブッシュの支持率がもっとも高かったこの時期。
(…今考えるとなんとも皮肉)
いつだって政治について意見するバンドはいる。
でも彼女たちが此処まで批判を浴びたのは、
きっと時期的なものもあったかもしれないけれど、
彼女たちがカントリーシンガーであったからというのもあったんだろうな。
「良き古き伝統的なアメリカ」を歌いあげるカントリーシンガー。
基本的にファン層は保守派が多くなるわけだし。

問題発言まではトップだった彼女たちの歌が、
いきなりがた落ちし、ファンは「裏切られた」と去っていき、
CDは捨てられ踏みつけられる…。
正直その変わり身の早さに呆気に取られちゃう。

そんな中で、あくまで凛としてる彼女たち。
悩んでても怒っててもいつでも笑顔が耐えない。
これだけの中傷や脅しの中で、
自分たちのスタンスをキープするのは半端なことじゃなかったんだろう。
でも一人の人間として、働く女性として、そして母親として、
そのまっすぐに自分の芯を突き通す姿は眩しかった。
(彼女らを支えてたマネージャーにも拍手)

カントリーミュージックってあんまり聴かないけど、
声も綺麗で、音楽もマッチしてて良かったです。






公式サイト
http://www.myspace.com/shutupandsing

Dixie Chicks公式サイト
http://www.sonymusic.co.jp/Music/DixieChicks/(日本語)

http://www.dixiechicks.com/(英語)




::予告編::


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Sicko (2007)/シッコ

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【邦題】シッコ
【あらすじ】アメリカの医療保険問題を取り扱ったドキュメンタリー。



マイケル・ムーアが好きか嫌いか。
意見ははっきりわかれるけど、私は好きです。
良く彼の映画についての真実性を問い、文句ばかり言う人がいるけど、
彼の映画の目的は疑問定義であって必ずしも真実性を問うものではないと思う。
(それに文句をいう人に限って、観たことないって人が多いし…)

アメリカでこれからも住んでいこうと思っている私には、
色々と気になることもあったので、映画館で観てきました。
国民保険なるものがないアメリカでは保険に入るのも個人の自由。
保険料が高いので入っていない人もたくさんいるのは承知の上。
でも今回のこの映画のターゲットはそこではなく、保険に入っている人に向けた話。

保険会社といえ、本来なら人々の助けになるためのシステムのはずが、
お金を儲けることだけのために動いてる大企業。
「どうやったらもっとお金を儲けることができるか」
すべての大企業な保険会社の目的はそこ。
保険会社と契約している医者は、どれだけの患者を助けたかでボーナスが上がるのではなく、
逆にどれだけの患者の保険申請を断わったかでボーナスが上がる。
助けるどころか、逆に殺しているといっても過言ではない。

医療保険に入っているから安全だと思っていた人たちが、
実はカバーされなくて、莫大な負債を抱えたり、
必要な手術を受けさせてもらえずに死んでいったりとなんとも非人間的。

映画の中では、他の国のシステムも検討しているのだけれども、
その比べた国はイギリス、カナダ、フランス、そしてキューバ。
ひどいアメリカの現状を見せられた後で、これらはすごく良く思える。
実際それぞれの国にも問題はあるのだろう。
これらの国は税金は高いし。
でも国の姿勢として、やっぱり見習わないわけにはいかないと思う。
どちらにしろ税金を払ってるなら、その%が上がったとしても、
困った時にきちんとカバーしてくれるシステムがあったほうがいいと思う。

観終わったあとに、なんとも落ち込んじゃう映画だけど、
今のアメリカのシステムのままじゃ浮かばれないことは事実。
これから果たして変わっていくのか…。
でも、他の国に比べるとアメリカは若い国だ。
映画の中で比べられた国が変わったのは、大きな戦争、苦しい時代が終わった後のこと。
戦争で"敗北者"になったことがないアメリカにとって、
一から這い上がらなければならないことにならない限り、
もしかしたら何も変わらないんだろうか?

フランスに住んでいる人の言葉が気になった。

「フランスでは政府が人々を怖がっている。
 もし何かしたらデモが起こるんではないかと。
 でもアメリカでは人々は政府を恐れている」

確かにフランスでは学生のデモとか、
仕事場改善のデモとか良く起こっていてそれにより改善されていることも多いように思う。
この言葉は、ついつい「Vフォー・ヴェンデッタ」を思い出してしまった。

知識は人を動かす力になる。
こういう映画のいいことは疑問を投げかけることだと思う。
そのままでいいのか?そのまま受け入れていいのか?
自分の頭できちんと考えたか?
(ちょっとBASARAの朱里みたいだけど…)

次は何をターゲットにしてくれるか楽しみ。


公式サイト
http://sicko.gyao.jp/



マイケル・ムーアの映画(鑑賞したもの)
ボーリング・フォー・コロンバイン
華氏911




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thema:映画館で観た映画 - genre:映画


The Heart of the Game (2006)

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【邦題】不明(日本未公開)
【あらすじ】ワシントン州にあるルーズベルト高校の女子バスケットチームの成長を7年間によって記録したドキュメンタリー。



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いやー、観ながらかなり興奮しちゃいました。
男子バスケチームものってのは、映画でも漫画でもよくあるけど、
これは高校の女子バスケチームの7年間の成長を描いてる。
スポーツだけではなくて、人種、階級問題、妊娠など、
色々な社会的問題も込められていて、育っていく少女たちの姿が眩しい。

そして何よりもいいのがコーチ。
ユニークなコーチ法で、生徒たちにバスケだけでなく、
生きていく上でたいせつなこともきちんと教えてる。
それは決して説教がましいんではなくて、
ただそこにいて気にかけてくれる、
それを生徒たち自身がコーチに感じてるところがすごいなと。

ユニークなコーチ法は、生徒たち自身を動物に例えること。
敵チームを獲物に例えて、「血を吸え!」「噛み付け!」と
叫んでる姿はとってもクレイジーなんだけれども(笑)、
何気に生徒たちはそのコーチ法が大好きみたいで面白い。

チームの中にいるベストプレイヤーのアフリカンアメリカンの女の子。
突然学校をやめたかと思えば、妊娠していたことが発覚。
子供が生まれてから、また学校に戻ってきて、
やっぱりバスケが好きで、チームに戻ってくるんだけれども、
色んな意味でチームがひとつになって成長していく。

爽やかで、「今」を生きてる少女たちが眩しかったです。


公式サイト
http://www.heartofthegame.org/



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